西方にゆかばやふねにのりの月

【読み】

 さいはうにゆかばやふねにのりのつき


【季語】

 のりの月(秋)


【語釈】

 のりの月――「仏法が世人の迷闇を救うのを、月が闇夜を照らすのにたとえていう語。真如の月」(精選版 日本国語大辞典)。「のり」はをかける。


【大意】

 衆生の迷闇を救う仏法()にもたとえられるつきのふねに込んで、西方浄土へゆきたいものだなあ。


【附記】

 単純なことばあそび。


【例歌】

 のりのつき久しくもがなと思へども更けにけり光かくしつ 行基

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