梅活けて唐猫かはん冬ごもり

 うめけて唐猫からねこかはんふゆごもり


【季語】

 冬ごもり(冬)


【語釈】

 唐猫――「舶来の猫。また、単に猫のことをいう」(大辞林 第三版)。

 冬ごもり――「人や動物が、冬の寒い間、家・巣・土の中などにこもって過ごすこと」(デジタル大辞泉)。


【大意】

 梅を活け猫を飼って冬ごもりしたいものである。


【補説】

 暖炉に火をたいた洋間など想像されるだろうか。


【参考句】

 難波津や田螺たにしの蓋も冬ごもり 芭蕉

 舟に寝て荷物のあひや冬籠 去来きょらい

 鶏の片足づつや冬籠 丈草じょうそう

 ともし火も動かで丸し冬籠 野坡やば

 天井に取付とりつく蝿や冬籠 紫道しどう

 身に添うてさび行く壁や冬ごもり 太祇たいぎ

 鍋敷に山家集あり冬籠り 蕪村

 冬籠小猫も無事でまかりある 夏目漱石

 冬籠弟は無口にて候 同

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