蛙の声愈々高し雲の峰
【季語】
雲の峰(夏)
【語釈】
「蛙」は春の季語。
「雲の峰」は、入道雲。
【大意】
入道雲が大きくなるに連れて蛙の声がいよいよかまびすしくなるのであった。
【補説】
蛙が鳴きたてるにつれて膨張するかみなり雲に、イソップの寓話にあるカエルの王様の話を彷彿とした。
蛙の字を見たときにカエルと読むかカワズと読むかの判断は容易でないように思う。意味はおおかた同じらしい。
【参考句】
手をついて歌申あぐる蛙かな
蓮に蛙
古池や
蛙なく田のいなづまや
田を売ていとゞ寝られぬ蛙かな
溜池に蛙生まるゝぬるみかな
山吹はさかで蛙は水の底
鳶からす蛙が母も水かゞみ 同
池水に蛙の波やおぼろ月
流木にしり声さむき蛙
春雨や蛙の腹ハまだぬれず 蕪村
月に聞て蛙ながむる田面かな 同
いうぜんとして山を見る蛙哉 同
片ヒザは月夜
菜の花にかこち顔なる蛙哉 同
田の蛙畑の蛙夜は更けぬ
貫之の蛙芭蕉の蛙哉 正岡子規
溜池に蛙闘ふ
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