山茶花や洗濯にゆく雨の中

 山茶花さざんくわ洗濯せんたくにゆくあめなか


〔季語〕

 山茶花(冬)


〔語釈〕

「山茶花」は、日本固有のツバキ科の常緑樹。椿と異なり花びらがばらばらに散る。園芸品種が多い。


〔大意〕

 洗濯をしに行く雨の中に山茶花が咲いているなあ。


〔解説〕

 雨の中ということで山茶花より紫陽花あじさいのほうが良いだろうか。そうした場合、季節ががらっと変わることになる。「山茶花」がまっさきに思い浮かんだのは「洗濯」とのサ行音の頭韻のためであろう。今はその頭韻を良しとして現行の案を採用しようと思う。


 冷たい雨の中を洗濯に行かなければならないとあって気が重く晴れないのであるが、山茶花の花にすこしだけ救われているのである。

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