街は昏れて足下寒き暗渠哉

 まちれて足下あしもとさむ暗渠あんきよかな


〔季語〕

 寒し(冬)


〔語釈〕

「暗渠」は、覆いをしたり地下に設けたりして、外から見えないようになっている水路。


〔大意〕

 街は暮れて、足下の暗渠を流れる水の音が寒々と聞こえてくることだなあ。


〔解説〕

 聴覚によって感じる寒さ。つい最近「暗渠」という言葉の意味を聞いたのだが、これでしばらくは忘れるまい。


〔参考句〕

 門内の敷石長き寒さかな 芥川龍之介

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