鵯に菓子の家溶けん花の雨

 ひよどり菓子くわしけんはなあめ


〔語釈〕

「花の雨」は、桜の花に降る雨。桜の花の咲く頃に降る雨(春)。


〔大意〕

 ひよどりにとってはお菓子の家が溶けてしまうことであろう。花の雨が降っている。


〔解説〕

 ひよどりが桜の花弁も食べるであろうことに鑑みて、花の雲が雨に散ってゆくことをお菓子の家が雨に溶けてゆくことに見立てた。

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