暗き家に鬱々とせり薬喰ひ

 くら鬱々うつうつとせり薬喰くすりぐ


〔語釈〕

」は、家。建物。

「薬喰ひ」は、冬、滋養や保温のために鹿や猪の肉を食べること(冬)。


〔大意〕

 暗い家の中で鬱々としながら薬喰いをするのであった。


〔解説〕

 冬はなるべく外出を避け自宅で過ごすという向きも多いだろうと想像するが、雪を降らす厚い雲が空を覆って昼でも暗い日に鍋料理をつつくようなこともまた一興かと思って作った。

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