おわりに
まずは、僕が八夜目を無事乗り越えていることを、ここにお断りしつつ――。
全二百三話に及ぶ
もはや、新たな怪異がここに加わることはない。これまでずっと飛び飛びの投稿を繰り返し、傍から見たら終わるのか終わらないのかよく分からない状況になっていたが、これにて正真正銘の終幕である。
正直に言えば、連載を始めた当初は、「せいぜい一年ぐらいで完走できるだろう」と高を括っていた。まあ、連載初心者なりの楽観だったのだが、結果はこのとおりだ。
それでも長い年月をかけて完成に至れたのは、ひとえに応援して下さった読者の皆様のおかげだ。この場を借りて、心から御礼申し上げたい。
本当に、ありがとうございました。
さて――。
すべての怪異が出揃った今、『夜行奇談』は完結に至る……というわけではない。
なぜなら本作は、純然たる怪談集としての顔とは別に、もう一つの顔を持っているからだ。
――伏せられた怪異の得体を、「解く」。
そう、最後にこの仕上げをしなければならない。
この後、ある程度日数を置いてから、「
ただしそちらは、恐怖の余韻を削ぐような、極めて蛇足的なものだ。なので、あくまで「解く」ことにご興味があるかたのみ、ご覧いただければと思う。
――令和四年五月二十日、日の出とともに、ひとまず筆を置く。
皆様、お疲れ様でした。今後も良き怪談の日々を。
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