カネサダを北極星へ向けろ

作者 梧桐 彰

文明が覆い隠した本質を一つ一つむき出しにしていくような小説

  • ★★★ Excellent!!!

剣道に挫折した少年が、亡者ひしめく街を切り抜け、最愛の少女を助けに行く話――こう書くと王道も王道、まさにド王道の物語という趣きですが、もうそれ以外に形容しようがなく、まさに王道の物語ですが、その随所には普段僕らが文明に覆い隠されて気づけない「物事の本質」があります。

殺すとはどういうことか。
愛するとはどういうことか。
生きるとは。
何のために生きるのか。
何のために死ぬのか。

そうした物事の本質を、作者様はでき得る限り、原液で差し出そうとしているのだと思いました。

ぜひ一度、飲み込んでみませんか。
他ではなかなか飲めませんよ?

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

たったひと咬みでもされれば死ぬ。
ゾンビと化した人々の中をかいくぐり、数十キロ先の恋する相手を救いに行く決断をした中学生の少年。
愛するたった一人の少女のために、自分の命さえ捧げるように彼は進む。
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