カネサダを北極星へ向けろ

作者 梧桐 彰

道はどこまでも続いている。彼の征く先に、輝かしい北極星があらん事を。

  • ★★★ Excellent!!!

カネサダを北極星へ向けろ。その洒落たタイトルに込められた意味を、ずっと推し量っていた。

ひとつの考えだけれど、これは成程、《指針》だ。

剣道。その道を押し広げ進みながらも、どこかで負け癖がついてしまっていた主人公、邦彦。
その道から逃げ出す寸前だった彼が、突如起こった事態に対し、カネサダを振るい、信じるべき師範や愛すべきひとを胸に抱いて、進むべき《星》へ向かって邁進するロードムービー。この物語は、私にはそう感じられる。

ゾンビ×日本刀! 清く正しきパニックホラーのような始まりだけれど、その実はジュブナイル小説。

今から確実に急成長を遂げてゆくだろう主人公の背中が、頼もしく見える。願わくばどうか、守り抜いて欲しい。愛するひとびとを、そして何より、彼自身の矜持を。

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