何もしない日 (美味しい日)
今日は、何もしない日だった。
起きてから母が出掛けて、私はコップ一杯を水を飲み、麻婆豆腐のための挽き肉、急に食べたくなったオレオ、そしてアップルティーも一緒に買って帰った。
外は何かの祭りをやっていて、昨日から慌ただしく、皆楽しんでいる様子であった。
家へ帰っても窓を開けると歓声があがっており、食べ終わったら覗きに行こうかな、なんて思ったりもした。
結局、牛乳を買うためにコンビニに行ったきり、見なかったけど。
それで帰って来てランチをちょうど12時に作り終わり、ゲド戦記を観ながら食べた。
中国人の経営しているお店から買った山椒をかけて食べると、ピリッと舌を痺れさせた。
美味しかった。さすが偉大なる山椒なり。
食べ終わってからは、何もしなかった。
比喩とかではなく、本当に何もしなかった。
ぼーっとカクヨムを開いて、音楽を聴きながら文字を目で追っていただけ。
言葉が頭に入ってこなくて、ページをすぐに閉じる行為を何度も行なった。
だから、何も出来なかった。
それで、ふと何か甘いものが食べたくなって、挽き肉と一緒に買ってオレオの箱を開けて、牛乳を取り出そうとした。
うん。冷蔵庫を開けて、あるべきところから牛乳を取り出す。
それだけだったんだけど、できなかった。
牛乳がなかったから。
あの日から牛乳が好きになった私にとっては、悲劇的なことだった。
それで急いで服を着替えて、コンビニに駆けて買ったの。
みんな大好き(かもしれない)「美味しい牛乳」。本当に美味しい……。
うん。買って帰った。
わざわざオレオと一緒に飲むために。
変な子ね。
家に戻り、手を洗ってから牛乳を鍋に入れて温めた。
我が家のレンジは壊れてしまい、ない状態。ちょっと不便だよ。
温めた終わる、オレオを片手にソファーに戻って、パソコンを開いて水曜日のカンパネラの曲を検索した。
オレオ、美味しい。
それで窓の外を眺めた。
空は桃のような色をしていた。
美味しそうな空だった。
まだ寝る時間じゃないけど、今日起こったことはこんなこと。
ありきたりで、つまらない日だった。
ちょっと夕方寝するね。
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