私は、酷いやつだ。
今日は、大っ嫌いな人が家にいないので、すごい安心できた。
家には私と、母しかいない。
それでもやっぱり、部屋着のショートパンツから覗く右足。
太ももに作られてしまった自傷行為がチラリと覗く。
見られたら、なんて答えよう。
やっぱり、わかんないかな。
昨日、眠る時の話。
耳元に蝉の鳴き声が響いた。
きっと朝に聞いた合唱が頭に残っていたのだろうっと思った。
でも、今日。やっぱり耳に生命の叫び、蝉の声が聞こえた。
嗚呼、これは本物の声だったと気づいて、ベランダに出た。
背中にくっつくTシャツと、汗に覆われた顔。
それだけで嫌なのに、切りに行くのがめんどくさい髪が纏わりつく。
本当のことを言うと、バッサリ切りたい。
坊主になってもいいと思ってる。うん、いつかしてみる。
坊主って言っても、ツルツルじゃなくて、指の太さぐらいは残したい。
でも、母は似合わないって言って、うちわで扇ぐ。
本当に暑い。
今日も私はベタ付く服と、蝉の声とともに寝るだろう。
もう寝ようと思う。
なんて嘘。
ベットに入って、こっそり携帯をいじるの。
いつもやってること。悪い子ね。
じゃあ、まぶたが落ちきっている皆さん、おやすみなさい。
良い夢を、そして輝かしい目覚めを!
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