スワロウテイル狂詩曲

作者 玉鬘 えな

ファンタジーの住人でも、思考は人のそれと同じ。

  • ★★★ Excellent!!!

面白いだけでなく、様々なことを考えさせられます。

副題もセレナーデ、トロイメライ、エレジー、レクイエムとまるでオペラでも観ているかのような四つの幕。

これだけの情報量を読みやすい形に纏めるのは至難に違いないのだけれど、そこは作者の力量か。

各々が立場の中で取れる最善の行動を選択したとしても、世界と云う大海の中では波間に揺れる泡のようなものかもしれない。
それでも人は大切なものを護りたいから、エゴだと自覚しながらも波に抗う。
その想いは純粋だけれど、人ゆえにまた悲しい。

一読の価値は充分すぎるほど在るので、一人でも多くの人に読んで欲しい作品です。
大人でも充分に読み応えを感じることの出来るファンタジーです。
是非!

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