★★★ Excellent!!! かくして、人魚姫は泡と消える 星霄華 姫君と園丁の幸せな場面から始まって、無邪気な姫君の無垢な想いや苛烈で一途な園丁の想い、王族の宿命が、考え抜かれた場面構成と文章力が読む者を一気に物語の世界へと引き込み、終わりまで導いてくれる作品です。 奇天烈な設定は一切なく、ワクワクドキドキする冒険が待っているわけでもない。滅びが描かれているだけのシンプルな話と言われればそれまでですが、過不足なく描かれた情景と二人の心情が心を打ち、印象深い。 豊穣の海は炎に焼き尽くされ、残ったのは一欠片の想いだけ。まさしく人魚姫の物語だと思います。 レビューいいね! 0 2018年1月27日 16:59
★★ Very Good!! 美しくて、冷たくて、切り絵のような作品。 川上眞一 剪定の目的は、外観を整えることと、残す花を大きくすること。 守るために切り落とす、という鋏もある。 美しい情景が表現豊かに描写されていて、短い中に充分なドラマがある、読み応えのある短編です。 レビューいいね! 0 2017年11月22日 23:54
★★★ Excellent!!! ファンタジーの住人でも、思考は人のそれと同じ。 音叉 面白いだけでなく、様々なことを考えさせられます。 副題もセレナーデ、トロイメライ、エレジー、レクイエムとまるでオペラでも観ているかのような四つの幕。 これだけの情報量を読みやすい形に纏めるのは至難に違いないのだけれど、そこは作者の力量か。 各々が立場の中で取れる最善の行動を選択したとしても、世界と云う大海の中では波間に揺れる泡のようなものかもしれない。 それでも人は大切なものを護りたいから、エゴだと自覚しながらも波に抗う。 その想いは純粋だけれど、人ゆえにまた悲しい。 一読の価値は充分すぎるほど在るので、一人でも多くの人に読んで欲しい作品です。 大人でも充分に読み応えを感じることの出来るファンタジーです。 是非! レビューいいね! 0 2017年9月12日 17:26
★★★ Excellent!!! 美し過ぎる物語にため息が出る 猫目 青 題名が気になり拝読させて頂きた作品です。 短いお話であるにも関わらず、散りばめられた美しい文章の数々や先が読めない巧みな構成。独特の世界観に引き込まれている自分がいました。 読み終わって感嘆のため息がでてくるほどに美しい作品。 悲恋ともまた違う愛の形をご覧あれ。 レビューいいね! 0 2017年9月12日 10:31
★★★ Excellent!!! 途中で投げず、最後まで読みましょう 三波希多 美しいお話です。でも綺麗なお話ではありません。 途中で色々と苦々しい思いをいだくかもしれませんが、そういう気持ちと一緒に最後まで読み切りましょう。 ホント読んで良かったです。 レビューいいね! 0 2017年7月17日 09:30
★★★ Excellent!!! お金出して買えるやつですよ。 五色ヶ原たしぎ この完成度の作品が無料で提供されている事に、喜びと焦りを同時に感じます。書店に並んでいたら迷わず購入します。下衆な感想かもしれませんが、最高の賛辞です。 レビューいいね! 0 2017年7月14日 10:01
★★★ Excellent!!! 悲しみの歌に隠れた悲しき男の決意 結葉 天樹 15センチメートル、そしてハイファンタジーと言う事でどこで15cmがキーになるかと思いきや、そこか…… 思い合う男女。しかし運命は二人を残酷に引き裂くのだが……男の決意が悲しさを誘います。 レビューいいね! 0 2017年7月10日 21:45
★★★ Excellent!!! 読め(厳密なる命令形で) 真野絡繰 これはあかん。 あきまへん。 いいですか? そこの人、聞いてます? ちゃんと聞こえてます? あ、いや。言い方がよくないな。 言葉を変えるね? 今から私は、ふたつの「音」を 口にします。それだけ。 それだけ覚えててくれればいいや。 「読め」。 わかった? 「よ」「め」。 「よ」と「め」の2音だけ。 これだけ。 たったこれだけ。 これだけ覚えたら、もう帰って―― ああー。ダメだ。まだ帰っちゃダメ。 せいぜい15分とかだけ待ってくれない? その時間で、この作品を読んでほしいんだ。 きっと……いや、絶対に 豊かな15分になるから。 それぐらいすごいんだよ、この作品。 マジであかんから。 あかん作品、読みたいでしょ? なら、読んで。 絶対に読んでね? 約束だよ? あ、そうだそうだ。最後に、もうひとつ。 あなたが今読んでるレビューは最低だ。 ほかの方々が書いた素敵なレビューたちの 足元にも及ばないぐらいひどい。 比べるのも無礼なぐらいのひどさだ。 こんな駄文はさっさと華麗にスルーして、 そういう素晴らしいレビューから 本作の「味わい方」や「魅力」を 正しく感じ取ってほしい。 ――以上だ。 レビューいいね! 0 2017年7月10日 10:00
★★ Very Good!! 抒情詩のような読了感 オボロ・ツキーヨ 水平線を見に行きたくなります。 ファンタジーが苦手な自分ですが、 しばし作品世界に浸れました。素敵! レビューいいね! 0 2017年7月10日 09:45
★★★ Excellent!!! 詩的に描かれる悲恋の物語 壱原優一 こう締めくくるのか!と。 もしも続きがあるのなら、せめて二人の思いがまた交わるようなものであって欲しい。 そう願わずにはいられない、まさしく切ないというよりも苦しい物語でした。 けれど同時に、美しさもあり……。 後からじわじわくる、なんとも言えない読後感がありますね。 レビューいいね! 0 2017年7月10日 00:45
★★★ Excellent!!! 確かに苦しい。 秋空 脱兎 王国の庭師カストルと、王女フィーネのお話。 庭師のカストルとフィーネは、どうやら相思相愛のようだったのですが……。 予想外の展開に驚かされました。 途中、カストルの昔話でどういう事だろう、と首を捻ったのですが、ちゃんと意味ある展開でした。 彼の昔話に出てきた老人が言った事は、カストルの心に残ってるようです。 続きが気になる終わり方のお話でした。 レビューいいね! 0 2017年7月9日 20:34
★★★ Excellent!!! ままならない、それでも生きていてほしい 黄間友香 …最後に考えさせられます。それが一番良い方法じゃない! と糾弾したくなるけれど、そうするしかないのか……とぐっとその糾弾を心に止めております。 文章が綺麗で、色彩豊か。えなさんファンもそうでない人も必見です〜! レビューいいね! 0 2017年7月9日 19:37
★★★ Excellent!!! 思わず息を止めた。 小谷杏子 幸せな風景から始まる物語。しかし、すぐにも状況は一変する。 彼は何者なのか……その結末を知ったら、息が止まった。 主人公はとある国の王宮に仕える庭師。姫との恋模様は微笑ましく、どこか濃厚さもありました。そこから始まるのは彼の物語で、過去、現在、そしてその後が語られています。 彼の選択は正しかったのか。とても複雑な思いに駆られ、思わず息を止めてしまいました。 姫への想いは熱く、全てを焼き尽くす炎のようであり、文字通り焼き尽くしてしまう。それが悲しく、苦しく、いつまでも余韻が残ります。 サウダーヂと併せて読んでください。 レビューいいね! 0 2017年7月9日 17:07
★★★ Excellent!!! 愛を刺し貫いて 風乃あむり 精緻な筆力と創りこまれた世界観に圧倒されました。そして読む者の胸を痛めつけるような物語にも……。 まさに彼は己の愛を刺し貫いたのでしょう。唯一つの望みを手にするために、あらゆるものを刺し貫いた。 悲恋。けれどこれは完成されたある種美しき悲恋。 どうぞ皆さん、美しき世界に流れる血と涙の物語に溺れてください。 レビューいいね! 0 2017年7月9日 14:43
★★★ Excellent!!! これぞ文芸作品 左安倍虎 まず冒頭だけでも読んでみてください。 圧倒的な文章力と描写力に引き込まれるでしょう。 格調高い文章で綴られるファンタジー世界は、この分量でも精緻に作り込まれていることがうかがえます。 密度の濃い、まさに文芸の醍醐味を味わえる作品に仕上がっています。 レビューいいね! 0 2017年7月9日 11:22
★★★ Excellent!!! 切ない愛の物語 望月くらげ なんて切なく、なんて純愛。 裏切りも愛する人の母国を家族を奪うのさえも全ては愛する人のため。 そのための苦悩は全て自分が引き受ける──。 珠玉の愛がそこにはありました。 レビューいいね! 0 2017年7月8日 23:05
★★★ Excellent!!! その世界に生きる者達の矜持が見れます 神代零児 重厚なハイ・ファンタジーです。 ハイ・ファンタジーとは何か!! その定義は色々ありますが、一つは 『その世界に生きる者の価値基準や矜持が、その世界のモノとして描かれている』 というのが言えると思います(↑者とモノがちょっと掛かってるんですよっ) 切ない物語ですが、同時に彼らの矜持も垣間見えるようになっています。 それはもう理屈じゃない!精神のシンパシーだ!! 彼にはそれしか出来なかった… しかしそれは彼だから出来た事だ… その深い余韻で、自分はまた一つ心が豊かになりました。 異なる世界の価値基準や矜持を感じる事で、読む人の精神もまた拡張される…かどうかは読む人次第ですが、読書でそれが成され得る事が、『ヨム』という事の大きな醍醐味でありますね(↑カクヨムのヨムであり読むというナイスな引よ(以下略)) レビューいいね! 0 2017年7月8日 21:53
★★★ Excellent!!! 空と海の交わる場所は… 麓清 圧倒的な世界観、それを鮮やかに描き出す美麗な言葉が紡ぐ、まるで古の歌のような物語。 この美しさを文字で伝えたくても、伝える言葉が見つからないほどに繊細に叙景された描写の波状攻撃と、端然としたどこか哀しみを帯びたストーリー。 淡い恋心の行き着く先を是非その目で確かめてみてください。 レビューいいね! 0 2017年7月8日 21:13