銀環の乙女と緑の御子

作者 夏白

9

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★★★ Excellent!!!



物語の世界観、設定、ストーリーが丁寧に作りこまれていて、明らかになっていく事実にどんどん引き込まれていきます。

神木と獣という設定や世界観が秀逸であるだけでなく、彼らにまつわる歴史がただ残酷に彩られるのではなく、そうなってしまった歴史の重みや悲しさ、現実の空しさを内包していて、しっかりと読者の胸に問いかけを残していくさまが大変魅力的です。
また悲しいだけでなく、そこから先へとのあがこうとする姿が美しすぎない、といったら失礼なのかもしれませんが、等身大にまっすぐに描けていて、先へ先へと続きを読みたくなります。

キャラクターも壮絶な葛藤や苦しみが描かれる一方、日常の何気ない笑顔や希望も描かれていて一人一人が「生きている」と思わされる作品でした。
個人的にはカリオンが微笑ましくていい味を出しているなぁと感じます。勿論、ハルやモリトなどの他のキャラクターも大好きです!

読んで損はない、本当に素敵な作品だと思います。