第66話 絶体絶命
ブロロロ……
グロロロロ……。
5匹。
5匹のアイアンマイマイが、俺たちの四方を塞いでいた。しかも、さっきのやつよりもずっとでかい。
……なんて、なんてことだ。
「戦って勝ち目はない。アーティ殿……一点突破するぞ!」
「……あ、ああ! ミーア、右の通路を塞いでいるやつの地面にむかって、ありったけの炎の魔法を!」
「はいっ!」
爆炎がアイアンマイマイを飲み込む。
『「
レインの眼光が雷のように鋭く奔る。
アイアンマイマイの体勢が崩れる。
「今だ! 走れっ!」
アイアンマイマイの脇を、俺たちは駆け抜けていった。
「この先の広間をまっすぐ抜ければ、出口はすぐだ!」
俺は2人に言った。
あと少し。あと少しで……抜けられる。もう少し待っていてくれよ、シルヴィア。すぐにこの薬草を持って帰るからな。
俺は
俺たちは、足を止めた。
通路を抜けた先。広間で待ち受けていたのは。
先ほどやつらの数倍はある、巨大なアイアンマイマイだった。
もう、駄目だ。どうしようもない。
出口は塞がれ、後ろからは他のアイアンマイマイが迫ってきている。
ここまでか……ここまでなのか。
ミーアもレインも、絶望に震えている。
俺は……俺は……。
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