第30話 ミーアの日記1

緑金の年 涼の月 三の日


 今日、お兄ちゃんができた!

 名前はアーティさんっていうんだ!

 死んでしまったお兄ちゃんにそっくりで、すっごくびっくりした!

 ボクの頭をなでてくれて、「さびしかったらいつでも俺のことを、お兄ちゃんって呼んでもいいからな?」って言ってくれたんだ!

 お兄ちゃんが死んでしまってから、辛いことしかなかった。毎日泣いたし、死んでしまった方が楽なんじゃないかって思うこともあった。

 でも、またこんなに幸せな気持ちになれる日がくるなんて……。ここまで頑張って生きてきてよかった。

 これからお兄ちゃんと、いっぱい楽しい思い出作るんだ!

 そして強くなって、それで……うん、がんばろ! お兄ちゃんとならきっとやり遂げることができる!

 これからもよろしくね、お兄ちゃん!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る