第24話 アーティ、怒る
「く、く、く。捕まえた」
「何よアンタ、さっきの……きゃっ!?」
「もう、我慢できない。くくくくくく」
「な、何なの……気持ち悪い! 気安く触らないで!」
「くくくくく」
「こ、こいつ……!!」
「おいおいおい、いなくなったと思ったらこんなところにいたのか……って、これさっきのエルフのねーちゃんじぇねぇか」
「生娘。血。たまらない」
「アンタ……まさか!」
「あーあー、そいつがそうなったらもうとめられねぇな。おい、死なすなよ。こうなりゃ、後で宿に連れて行って、楽しませてもらうわ」
「……承知。くく、ひひひひ!」
「このっ! 離れなさい!」
「大人しくしろ」
「がっ……うぐっ……」
「おいおいおい、顔に傷つけるんじゃねーぞ」
「必死、うける~。後で回復させればいいじゃん?」
「そうか。ははは、それもそうだな。しかし女相手に容赦ないなー」
「あんたも同じようなもんでしょーよ?」
「違いない。ははは!」
「あぐっ……いたい……いたいよ……もう、やめて……」
「くく……ひひひひっ!」
「いや……やめてーっ!」
「おらぁぁぁっ!! このド馬鹿やろう!! シルヴィアから離れろっ!」
炎に燃える拳を、髪の長い男の右頬に思い切り叩きつけた!
指の骨が折れたかと思うくらいの激痛。だがそんなの関係ない。痛みよりも怒りの方が勝っている。
俺の身体がどうなろうとも……こいつは……こいつを、絶対に許さねぇ!!
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