渡辺綱3

 一条いちじょう戻橋もどりばしで鬼の腕を斬った渡辺わたなべのつな安倍あべの晴明せいめいの助言に従い、屋敷に七日間籠っていると、最終日、地元から上京した義母が訪ねてきます。

「開けておくれ。貴方の好きなツナサンドを持ってきましたよ」

「お前、偽者だな」

「何故わかった!?」

 腕を取り返しに来た鬼でした。

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