1701~

1701~1710 芥川っぽい2

羅生門1

 ある日の夕方、男が門の下で雨宿りしていた。寝場所を探して門に登る。誰もいないと思っていたのに、中に紫の鉢巻き、胸に金庫姿の老婆がいてアミダくじをしていた。

「お前、アミダばばあだろ」

「見ーたーなー」

 老婆が振り返り、男はナハッ、ナハッと笑った。

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