褒姒1

 周の幽王ゆうおうの寵姫・褒姒ほうじは、美女ですが全く笑いません。

 ある日、諸侯たちが狼煙の合図で都に駆けつけたものの、間違いだったと知り脱力するのを見て、

「クックック……」

 と悪の元締めのように笑います。幽王は、

(褒姒が笑ってくれたが、期待してたのと違う……)

 と思いました。

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