ワシントン2

 少年が父に言いました。

「お父さんの大事な桜の木を斬ったのは僕です、ごめんなさい。斧の斬れ味を、試してみたかったのです」

「そうか、よく正直に打ち明けたな」

 許す父。

「正直者のお前に、金の斧と銀の斧をやろう」

「それも斬れ味を試していいですか」

「いちいち試すな!」

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