セロ弾きのゴーシュ

 夜中に一人でセロを練習していると、生意気な口をきく三毛猫に、トロメライの演奏を要求された。翌晩はカッコウの歌の練習に付き合い、翌々晩は子狸の太鼓の練習に付き合い、さらにその次は

「ぬめぬめの練習をしに来ました」

「するな。来るな」

 野海鼠のなまこが来た。野海鼠って何だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る