991~1000 賢治っぽい

セロ弾きのゴーシュ1

 夜中に一人でセロを練習していると、生意気な口をきく野鼠に、トロメライの演奏を要求された。

(これ言うの、鼠だったか?)

 翌晩は牛の歌の練習に付き合い(なぜ牛が歌う?)、虎、兎、と次々に変な客が来る。その辺で気付いた。今夜は竜だ。入れなくて家を壊されたらヤバい。

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