711~720 アリスっぽい

ハンプティ・ダンプティ

 卵男は、座っていた塀から転落して粉々に砕けた。王様の家来と馬が駆けつけたが、何もしない。

「助けてくれ」

 と卵男が頼むと、家来は言った。

「エントロピー増大則って知ってる?」

「何それ」

「散らかったものを元に戻すの大変なんだよね」

「で?」

「要するに、無理」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る