追跡

 目的の人物は、六頭立ての馬車で立ち去るのが目撃されていた。わだちひづめの跡を追ったが、少し進んだところで忽然こつぜんと消失。現場にはめずみかじられた南瓜かぼちゃが落ちているだけで、馬車も馬も行方不明だ。

 家来たちは、ガラスの靴の落とし主の追跡を断念し、王子に報告しに城へ戻った。


*****

 お題「足跡」。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る