2人の自分③
「体育館か。明日夢!」
「うん、行こう」
そう言って駆け出すと、再び姉ちゃんは足を止めていた。
「明日香。
ごめんね。急がなきゃだよね。
怖いなら言えよ。
ありがとう」
カインは姉ちゃんを問い詰めることはせずに優しく声を掛けていた。
「明日夢! いつまでもジーッとしていないで行くぞ」
「ごめん。今行くよ」
僕は
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