我の名は、①

 放課後、僕は(正確には僕と姉ちゃん)は姉ちゃんの部屋で正座をさせられていた。


「ねぇ、2人ともウチに隠していることがあるよね?」


 突然僕たちの家に何の連絡も無しに乗り込んできた夏海は笑顔を見せながら僕と姉ちゃんに疑いの目を向けていた。


「おい、明日夢。どうしてこんな事になったんだ?」


「ん? 香ちゃん今何か言った? 明日夢とは違う男っぽい喋り方が聞こえた気がするけど」


「気のせいじゃねぇ……じゃないかな?」


「そう? バッチリ聞こえた気がするけど」


 本当にどうしてこんなことになってしまったのだろう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る