明日は夏まつり①
「はぁ」
学校から帰って来て何度目の溜息だろうか。溜息を吐くたびに夏海の顔が頭に浮かび、罪悪感のような感情で頭がいっぱいになる。
「縫針夏海、明日夢の彼女なんだってな」
「カイン……。姉ちゃんから聞いたんだろうけど、それは違うよ。僕が縫針と付き合っていたのは1年も前の話だよ」
「そうか? 少なくとも俺の目には夏海と言う少女は今も明日夢の彼女に見えたぞ」
カインは一体何を根拠にそのような事を言っているのだろうか。
「俺たち四人が二人きりで校内を見て回っている間、彼女は明日香に自分が居なかった1年間の明日夢について真剣な眼差しで聞いていた」
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