⑬酸っぱい口付け

吉子よしこの家にお呼ばれされて私の下肢は浮き輪のようにうきうき浮き足立っている。

「お邪魔しまーす……」

多少強張りつつ招かれた戸口は、大きく花開く造花の華瓶けびょうが先走り、菱形の紋様を写す白の壁紙が遅れて飛び込む。黒ごまプリンに似た色調の三和土たたきには一足の靴もない。一時的な家族の不在を示しているようだ。そこに吉子、遅れて私の靴が脱ぎ置かれた。

インカ柄の敷物を踏み越えようとした時、

「二階に上がって。」

吉子の可愛い声が、片足を一段目に掛ける彼女の振り向きざまの角度と共にやって来た。鼠色のスカートも艶のある御髪も優美に揺れるので何処に集中すればいいのか分からなくなり、全身見つめることで落ち着いて「うん」と後続につく。

標高を伸ばす通路を無視した先にある部屋は恐らくお風呂場と思われたけど、その極楽は夜に取っておく。未来の自分に期待を越えて嫉妬しそうになりながら、相好を崩しながら、吉子のお尻をドアップにして上る。客観視すれば文字通り吉子の尻を追いかけている大変な変態だ。それでも私という君子は危うきに近づくことを止めず往く。上りきる吉子のスカート裾が額を撫でるのを棚からぼたもちと感じ入りつつ私も登頂した。決して二階から目薬ではない。二階ではあるけれど。

早々に出会す唐突な曲がり角を遠心力を喰らい尽くすようにターンし、残りは直進の廊下を一望する。左側に移転した階段はいいとして、右側には部屋が二つ見える。

「どちらが吉子のお部屋?」

「奥の方」

ほうほう、ではもう一つは何だ。

「あれ、姉妹とかはいなかったよね?」

「そうだよ……あ、それはクローゼット。」

「なるほど」

私の家庭とは少し趣が違うなと思うと同時に、吉子が一人っ子であることになぜか安心する。吉子に私の知らない一面があったら、なんて仮想で妬いているのか。

「そしてこれが待望のあたしのお部屋。」

「うわーいひゃっはー」

そう吉子が指し示す部屋の扉には平仮名で「よしこのおへや♡」と書かれた看板がある訳では無かったけど、その中には吉子のように可愛らしい装いが広がっているのではないかとわくわくする。

「どうぞお入り。大したものは無いけど。」

「二回目の、お邪魔しまーす……」

言ってオープンザドアすると、気になる中身が明らかになる。

一帯を見回して、私に先駆ける感想は、「狭っ」だった。

「狭っ」

「二回言うんだ。」

そりゃ言うさ、というほど狭いのだ。床面積が畳三枚分くらいしかないぞ。私の自宅の自室の半分以下。

「狭いところの方が好きだから、これでいい、これがいい。」

吉子がうっとり混じりの目尻で言う。ふーん、そうなのか。その情報は初耳だ。にしても狭いけど。

「まぁそれは置いておくとして、中々キュートなご様子でなすって?」

「でしょう?」

第一印象の狭小さから正しく視野狭窄を解除すれば、この空間には女の子的要素が詰まっているように見える。学習机、本棚、ベッド、テレビあたりは当然として、縦横に大きい鏡や大勢の二頭身のぬいぐるみ、小型のアクセサリー等で壁面を埋めている景色は青春真っ盛りな感じ。私も同じはずだけれど、部屋の体積の効果でこっちの方が色々と濃密だ。吉子成分に満ちている。

「じゃあ何処か適当に座っておいて。ジュースとお菓子持ってくるから。」

「りょーかい」

そう言うと一階に降りていった吉子。気配りの出来る吉子、素敵。良いお嫁さんになれるよ。もちろん私の。であってほしい。

さて、私は何処に座ろう。その狭さ故に室内は立体的となっていて、座れる場所の選択肢は逆に広い。第一候補は床。第二は机に収まる回転椅子。第三はベッド。床は吉子が日常的に足を接着させる部分で、椅子は吉子のお尻の形と熱が封入された感触があり、そしてベッドは吉子が夜な夜な麗しき身体を擦り付けているだろう箇所だ。どれも吉子の吉子が吉子されてて、一つに絞れる気がしない。

だったら全てを味わい尽くすまで。思い立ったが吉日、最初は床に倒れ込む。身体をぎりぎり伸ばせる床で、仰向けうつ伏せを交互に切り替え、転がる転がるぐるんぐるん。ぐるぐるぐるぐる「どっかーん」、もう隅にぶつかってしまった。では都合良く近くにある椅子に向かって起立、気をつけ、礼、着席。おー私のお尻と吉子の架空のお尻がぺったんこ。ふかふか。すりすり。ちょーふっくら。なるほど吉子のお尻はこんな風なのね。知れてお得、触れて嬉しい。しかしお尻に対抗するのはお尻のみ、という相場は決まっていない。つまり私の顔面にも触れる権利はある。むしろ義務。だからこの疼く顔を、椅子の座面にダイビング。ふかふかすりすりはむはむもぐもぐ。あぁ良い。気持ちいい。至高の時間。生きててよかった。生きてる、って実感する。そのままおよそ三十すりすりして、とうとうラスボスに挑む。そう、ベッド。もはや床と同等な面積を誇るベッド。ベッドには、何がある?毛布がある。マットレスがある。何よりも、枕がある。という訳で、目的で、だーーーーいぶっ。ぼよんっ。おぉおぉ弾んだ弾んだ。楽しい。しかももふもふ。私の家のより、ふわっふわ。生き地獄ならぬ生き天国。うわーい。もぞもぞ。くんくん……はぁー、吉子の香りだ。いつも隣の吉子から漂っていた香りが、このシーツに染み込んでいる。たんと堪能しなければ。くんくん、くんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんかくんか。薫香をくんか。あーもー自分を自分で抑えきれない。この欲求の満足は遠い。その距離を、縮めるために、禁断の枕元へ、さぁ。ざばっ……………………………………実行が、思考を上回った。感覚が鋭く支配してきた。もう言葉も要らない。強いて表現するとしたら、吉子の天然由来成分が枕の布一面に浸透していて私の頭が着地するや否や溢れんばかりの芳香が発散し本来の役割である眠気の誘導を放棄してひたすら興奮の一途を辿らせる様と昨晩から今朝にかけて寝転んでいた予想を根拠に捗る私の吉子に対する過激な妄想が水魚のように交わり乾いた心に夢にも劣らない潤いを養ってくれるのだけど、そんな理性は欲望の前にあっけなく敗する。枕最強。吉子最高。端的に言うと「やばい」。やばいやばいばいやばいや。軽い対面でこれだよ。重い想いが出てくるよ。吉子のいない吉子の部屋で吉子を想って、私の明快な意識は窮地に立たされている。犯罪的で扇情的な状況。こうなったら思い切りだ。行けるところまで行くしかない、そう思って何度も枕に顔を埋める。匂いを嗅ぐ。端から端まで嗅ぐ。四隅も吸う。思わず嘆息。耽る。まだ足りない。ちょっと咥える。カバーを口で。舌先でも舐める。甘くて美味しい。これが吉子の味。吉子を舐めたも同然。はぁもうだめ。止められない止まらない。下半身がきゅんきゅんしてる。両足と毛布が天使の羽みたく絡まって、架空の吉子と触れ合って、崩れ合う。カバーが揺れる枕を頭上に捧げ、天井に重ねると、抱きしめた。そうして再びぐるぐると、吉子の枕を伴侶にベッドで快楽に至る。ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる、ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっ、ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっ「がたっ」


がたっ?


え。

……ま、まさかこの打突音は。

まさかまさか。

まずいまずいまずい、吉子が戻ってくるっ。多分、今のは吉子が階段を上ってくる音。やばいやばいさっきとは違う意味で。この調子だと吉子が来るまで残り四、五秒。焦燥感に追われて、無断で散らかした吉子のベッドを片付け始める。荒らしに荒らしたベッドは不親切にも整理整頓の心掛けに配慮してくれないため、時間内に間に合わせるのは一見非現実的で絶望的。走馬灯が走りそう。

しかし何とか逆境に勝利できた。人間死ぬ気で本気になれば案外出来るらしい。来た時よりも美しく、の条項は守れなかったものの、見た目は来た際と変わりない風装に早変わりさせた。余った約零点三秒の時間を、何処に居座ろうかと考えるのに当てようとしたが不可能だったので、結局第四候補の棒立ちを選択し、ドアを開ける吉子を迎える。

「あれ、座っていなかったの?」

「は、はい」

浮気を追及される恋人のような気分になり、つい敬語で答える。いや浮気ではなく本命で、いっそ恋人になりたい相手なのだけれど。ともかく精神的余裕が大々的に削り取られた。

「……まぁいいよ。それなら床に座って。テーブル出すから。」

「承知しましたっ」

指示通り真下のフローリングに腰を落とす。一方の吉子はベッド横から、折りたたまれたミニテーブルを取り出した。むぎゅーむちゅーに夢中だった当所に近接しているだけあって、心臓の高鳴りが鳴り止まない。この一時間の間で既に多種多様なドキドキを体験している私。

テーブルを私の手前、部屋の中央部に設置する。すると目先からフローラルな空気がたゆたってきた。そこで初めて吉子の片手に乗った色鮮やかなトレーに気付く。意識が怪しい方角へ傾き過ぎていて認識外にあったらしい。トレーには無地純白なティーカップと中心角が四十五度のケーキが各々二つずつ皿の上に添えられている。和風に言い換えるとお盆になるそれを広げたテーブルに置くと、吉子は私の向かい側に座った。改って向かい合うと何だか緊張する。さっきまでそれ以上のことをしていた私の言うことではないかもしれないけど。

「さぁ、お食べ。」

吉子が世話焼きな母親の役を演じながら食指を勧める。

「いただきますっ」

未だ直近の落ち度を引きずる私は、些か引き攣る声で応じる。すっかり一人前の前科持ちだ。でもこうして招いてくれたこと、歓迎してくれたことにはきちっと感謝しないといけない。友達として。本当は、恋人がいいけど。

思いつつ手元のお茶を啜ろうとすると、「ケーキから食べて」と言われたので、何かこだわりでもあるんだろうなと納得してフォークを取った。中心角以外にも詳述しておくと、このケーキは紫芋を原料に練られたクリームとスポンジにより層を作られ、最上階には真っ黄色の栗が君臨しているようだ。全体には粉砂糖と思われる白い粒々が振りかけられていて、美味しいけどカロリーはお高いんでしょう?といった様子。

客人である体、遠慮を見せずに側面のクリームを剥ぎ取り、口に運ぶ。うむ。独特な風味だけど、上品な甘味。

「……で、あたしの部屋はどう?」

がつがつ、とはならぬとも、ぱくぱくと菓子を頬張っている私をじっと見つめて、そう問うてきた吉子。あんまり見つめられると照れて食べ辛い。

「え、いや、さっきも言ったけど、可愛い、んじゃないすか?」

「それだけ?」

「それだけって、うーむ……」

課された難問に苦悶する。感情や感覚は頭の中で明らかだけど、台詞として形にしろと言われると困るものだ。

「他にもあるでしょ。例えば桜華の部屋と比べてどうとか、本棚に気になる漫画があったりとか。」

なんだ、そんなことでいいんだ。

「あー、私の部屋と比べたら窮屈だけど、その分愛らしさは凝縮されたような……って、何言ってんだ。まぁそんな感じ。漫画はよく分からないわ。」

「そう……」

言うと、吉子は予想より希薄な反応を示す。よく分からないけど、もう少し会話を追加しておこう。

「あ、でもあの牛のぬいぐるみは知ってるよ。最近流行ってるやつだよね」

「そうっ」

今度は清明な相槌を打ってくれた。よかったよかった。吉子の朗らかな態度は私の心に響く。

ケーキを食べ終え、満腹感なのかお腹が少なからず固体の拒絶を表し始めてきたため、お茶の方へ手を出すことにした。提供されて時間の経つ今でも湯気が吹く液面に顔を寄せ、胃腸の治癒に効能のありそうだと評して、頂く。

飲んでいると、吉子が突然妙にかしこまって言った。

「今日は、来てくれて本当にありがとう。」

ティーカップを離して、言葉を返す。

「と、突然何?まだまだここに居続けるよ、私は。」

「そうだけど」

吉子は目線を下ろした後、煌びやかに潤った眼力で、聞いてくる。

「でも、今日が終わっても、また今度遊びに来てくれるよね……?」

「それは、もちろん」

当然。出来れば毎日通いたい。吉子と二人きりの時間は多い方が、恋人の座を狙う私としても望ましい。

「…………よかった。」

吉子が安心したように微笑む。実直に可愛くて、ときめく。その照れ隠しするように、再びお茶に口をつけた。

二回目、二口目にして確信したが、この飲み物の香味は何処か珍妙だ。ハーブティーはよく飲む私だからこそ、この違和感は拭えない。お腹を癒すはずなのに、却って切迫される官能。満腹と相まって我慢出来ずに「うっ」と単発の声を漏らしてしまうが、吉子の耳には入らなかったようでそのまま話を続ける。私に無駄な気遣いは無用なので、丁度いい。

「それで、今日呼んだ理由なんだけど、」

正面に対峙する吉子が、本題チックな話を切り出す。

え、何、理由とかあるんだ、と軽度に狼狽している私を他所に、吉子は言った。

「実はあたし、桜華のことが好きです」

………………………………へ?

「だから、付き合ってください」

へ、へへへへへへへへへへへへへへへへ?

「……と、伝えるために、呼んだんだけど。」

へ、へ、へ、へへへ。う、うそ。嘘でしょ。嘘なの?嘘にちがいない。やっぱり嘘だと言わないで。え、本当に?いつから?なんで?どうして?というかそうだとしたらこれって、両想い?え、夢かな。死んじゃうのかな。

「無言は肯定と受け取っていい?」

そう尋ねられてようやく放心を自覚したので、慌ててうんうんと首を上下に振る。平静を失った私からは欠片の言葉さえ出てこないから、せめて態度で示さないとならない。

すると吉子は、

「桜華が良いなら、今、キス、するよ?」

と囁く。

これで私の現実感と心は粉々に打ち抜かれた。

返答を待つより先に、吉子がテーブル越しに身を乗り出す。私は完全に受け身の姿勢で動かない。動けない。

髪を掬い上げる仕草と共に、ずっと恋焦がれていた唇が視界に迫る。唇以外の物体が焦点から除外され、意識がその一点のみに集中する。跨いだトレーから香り出る微風を受け止めながら刻々と、吉子が詰め寄り、吉子が近付き、吉子が狭まり、吉子が吉子が吉子が。

吉子が、キスしてくれた。

あっ。

やばい。

心臓が。

どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん。

外に漏れてるんじゃ、ってほど、音がどんどん大きくなって。心臓が、暴れまくって。心臓から、派生して、身体全体が、湧き立つようで。特に、お腹の、あたりが、活発に、うごめく、何かが、ぶち撒け「|〆.÷jtw04.*51466て「0あ「.0945さたgQptt#〆70!?」


げごっ、がばあらはやらららひなろれ、、が、がぼべが、げおろおろおしかはたはにてよららぼぼらららべちょがそらけたたてならぼ。


…………はぁ、はぁ、はぁ。

あれ、私、何やってんの?


何で、





ゲロ吐いてんの?




夜二人で入る予定を企んでいた浴室で、私一人が夕方からシャワーを浴びているのは一体何故だ。何でこんなことになった。もう嫌だ。早く死にたい。忘れようとしても頭から離れない。

私がゲロを吐いた時、 私と吉子は口付けの状態のままだった。それが意味することは、吉子の口内へ、ダイレクトに私の消化物を輸送したという最悪な悪事。胃酸を和えてドロドロに溶けた今朝の食パン一枚と、ケーキとお茶のミックスジュースが山吹色とすみれ色の二種混合で排出され、甘美だったはずの吉子の喉元と、周りの家具に撒き散らした。ただでさえ所狭い部屋をゲロの悪臭で包み込んだ。吉子は不可抗力により私のゲロを丸ごと嚥下していた。キスしていなければ反芻という手段もあったのに、偶然、運命が災いして吉子を汚すことになった。結果として、吉子の好意を仇で返す仕打ちだ。最低だ。私は好きな人の意思さえ汲めないのか。それどころか、目の前で汚物を主張するなんて、文明に生きる人間として人間失格だ。そもそも何故吐いた?耐えられなかったのか?そんな疑問も、過ぎた事実である限り考慮の必要性を有さない。あの場で漏泄した時点で、結実しかけた私の恋は胃液と一緒に枯れ朽ちた。吉子は「全然平気大丈夫」と言ってくれたが、優しい偽りは影に潜む本音を簡単に察知させた。私はもう、吉子に対等な心持ちで接することはできない。謝罪の意をあらわし続け、学園生活が幕を閉じると同時に縁が切れ、二度と吉子の笑顔を拝むことのない人生に転換するんだ。そうするべき存在へと堕ちたんだ。

だから今日の残り時間だけは、最後の遊興として、吉子と接しよう。

風呂から上がり、借りたバスタオルに昂る余裕もなく淡白に身体を拭き取って、クローゼットから取り出した借り物の洋服を着用する。吉子の匂いが、今となっては自分を戒める道具でしかない。

重たい足を持ち上げて階段を上昇し、着いた先で廊下を歩く。顔を見せるのも憂鬱だと萎れながら、掃除してくれているはずの吉子の元へ行く。

すると扉と扉枠の隙間から、ちょうど鏡が覗けた。






そこには、私のゲロを喰らい漁る吉子の姿が映っていた。







その様子を見て、もう一度嘔吐した。






気付いた吉子が、恍惚に走ってきた。

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