★★★ Excellent!!! 嘘と真の境界線はどこ? 湯煙 嘘は半ば以上の真実が混じっていないと信じられにくいそうです。 ウィンディアラがシルフィーネについた嘘。 その中のどこまでが真実でどこからが嘘だったのかを考える。 それはウィンディアラにしか判らないことですが、シルフィーネへ見せた彼の態度に真実があるのであれば、シルフィーネが被った傷と同じだけの傷を負っているのではないか? などとウィンディアラ側の心情をシルフィーネの失意に重ねて、「救われない辛いお話、でも純粋で美しい」と感じました。 レビューいいね! 0 2017年7月22日 09:14
★★★ Excellent!!! forbidden lover 拝啓、五色ヶ原です。 運命だと思っていたものが、歴史の奔流の中のほんの一飛沫に過ぎなかった時、焦がした情熱は何処へ行くのでしょうね。 それでもまだ、何処にも行けないのならば、そこには歴史から取り残された愛が眠っているのかもしれません。 その深い底には──。 レビューいいね! 0 2017年7月21日 15:26
★★★ Excellent!!! その愛は偽りだったのか、それとも… 麓清 スワロウテイル狂詩曲へと繋がる掌編。 お姫様の視点で紡がれる語り口調の柔らかさと相反するような、過酷な運命、そして愛する者への言いようのない悲しみ。 時間を遡るような構成も特徴的。 この作品はぜひ、作者 玉鬘えなさんのスワロウテイル狂詩曲とあわせて読んで欲しい。 きっと、驚きと興奮で胸が高まるのが抑えられないはず。 レビューいいね! 0 2017年7月10日 22:02
★★★ Excellent!!! 人魚は泡沫の日々に涙する 小谷杏子 今までで一番、苦しいお話でした。とにかく最後まで苦しい。 本編は、牢獄に囚われた亡国の姫、彼女の語りで綴られていき、「彼」に対する様々な思いが海よりも深く強く色濃く映し出されている。 最後まで読めば、なんとも言えないもどかしさを覚えることでしょう。 水中に潜り続けているような息苦しさを感じてください。 そして、スワロウテイル狂詩曲と併せて読んでほしい。是非。 レビューいいね! 0 2017年7月9日 17:07