サウダーヂ

作者 玉鬘 えな

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★★★ Excellent!!!

 嘘は半ば以上の真実が混じっていないと信じられにくいそうです。

 ウィンディアラがシルフィーネについた嘘。
 その中のどこまでが真実でどこからが嘘だったのかを考える。
 それはウィンディアラにしか判らないことですが、シルフィーネへ見せた彼の態度に真実があるのであれば、シルフィーネが被った傷と同じだけの傷を負っているのではないか?
 
 などとウィンディアラ側の心情をシルフィーネの失意に重ねて、「救われない辛いお話、でも純粋で美しい」と感じました。
 

★★★ Excellent!!!

スワロウテイル狂詩曲へと繋がる掌編。
お姫様の視点で紡がれる語り口調の柔らかさと相反するような、過酷な運命、そして愛する者への言いようのない悲しみ。

時間を遡るような構成も特徴的。

この作品はぜひ、作者 玉鬘えなさんのスワロウテイル狂詩曲とあわせて読んで欲しい。
きっと、驚きと興奮で胸が高まるのが抑えられないはず。

★★★ Excellent!!!

今までで一番、苦しいお話でした。とにかく最後まで苦しい。

本編は、牢獄に囚われた亡国の姫、彼女の語りで綴られていき、「彼」に対する様々な思いが海よりも深く強く色濃く映し出されている。
最後まで読めば、なんとも言えないもどかしさを覚えることでしょう。
水中に潜り続けているような息苦しさを感じてください。
そして、スワロウテイル狂詩曲と併せて読んでほしい。是非。