第460話先を読む
私はNPOに出てUSBをパソコンに入れて古いパソコンの調書を読んでいます。
今の弁護士とは当初から何事にも揉めていたのです。
彼は弁護士を初めて経験が少ないのです。
私は今までの会社で訴訟対応を担当していた時期があります。
「この会社はとことんまでやりますよ。裁判も節税みたいな感覚なんですよ」
「いや、労働裁判では8割が3か月ほどで決まりますよ」
それが4年も続くことになったのです。
それなのに労働裁判で調停不備となり慌てて弱気になったのです。
そこで喧嘩状態で長期化を予測して賃金の仮払い訴訟を起こすと決めたのですが、
「今はなかなかおりませんよ」
と反対し確かに給与の4割しか降りませんでした。
でもこれに救われたことになったのです。
腎不全が悪化し透析を始め働くことが出来なくなったからです。
相手の弁護士は明らかに引き延ばす作戦に出てきました。
これはオーナーの「金がある奴が勝つ」と言う言葉です。
でももうこの頃はその弁護士と私は以心伝心になりつつあります。
こんかいの3500万の請求限度額変更は彼が考えたものです。
私が和解を考えていないと経費をかけてオーナーに教えたことになるのです。
だから前の裁判官の最後の和解を私の方から蹴ったのです。
「室長、考え事ですか?」
編集長が打ち合わせを終えて部屋に入ってきます。
「やはりばっちり正解でしたよ。今年の半農半xの教科書をこちらで編集印刷のOKが取れましたよ」
「これも読みだな」
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