第445話生活のリズム
今日は透析中に血圧が下がって気分が悪くなり久しぶりに足が吊りました。
頭を上げて看護婦に足を擦ってもらいます。
血液の中に糖分を入れます。
タクシーを呼んでもらって3時からの賃貸課の会議に飛び込みます。
昔の同僚が課内の改革を始めて1か月になります。
編集長の話ではNPO独特の壁にぶつかっているようです。
ここの課長は昔の総務から来たNPOの塊のような45歳の男性です。
前回は総務の解体で半分以上退職しましたが生活のために残った一人です。
彼女が新しい取り組みの実績をレポートで配ります。
「入退居の手続きを始めて売り上げが倍になり、利益は2.5倍に」
「でも残業が増えとくに日曜祝日の出勤が問題なんです」
課長が強調します。
「不動産を扱うとそう言うことが起こりますね?それで移動を訴えている人がいますか?」
これは私も昔不動産賃貸部に行った頃経験しました。
「公には」
「給与の休日出勤手当を出していますか?」
「もちろんです」
どうも課長が一番の反対派のようです。
会議を終えて彼女を私の席に案内します。
「ここは総務出の人が大半だからこういう壁が出るのだが」
と全社員の休日出勤票を見せる。
「編集室も事業運営課も案外多いのだよ」
「そうですね!」
「生活のリズムに慣れてもらうしかないな。それで難しいようなら人事異動を考えてみるよ」
生活のリズムは自らが作るものです。
私ももうすぐ労働裁判が終わり透析の長い道のりを迎えています。
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