第442話貧すれば鈍する
今日は6か月膀胱がんの内視鏡の日です。
もう4年目に入ります。
その度に血尿が出て10日ほど痛み止めを飲む始末です。
これは抗がん剤治療で今も引き摺っています。
副作用が強いほどがん治療の効き目があるのですよと言うその頃の医師の説明を思い出します。
今回も再発はなかったようです。
今日はNPOの近くの喫茶店で前の会社の同僚と久しぶりに会うことになっています。
彼女は私が懲戒解雇を受けた会社で私の後やはり解雇にあって辞めています。
何度か相談を受けたことがありますが、彼女がどんな道を選んだかは知りません。
それがNPOの新規採用面接で先週偶然にあったのです。
「おめでとう!採用が決まったようですね?」
彼女は母子手当をもらってあれからパートを2社続けていたようです。
「労働裁判をしないと言っていたのですが、実は仕事が決まらず元同僚と同棲を始めたのですが…」
この話は結婚すると言う記憶に残っています。
「その同僚の証言も貰って裁判を始めたら大変なことになってしまったのです」
「会社側が彼が私と組んで不正をしていたと証拠を提出したのです」
「彼は何をしていたの?」
「わざと修理やリホームをして架空の請求書を上げて500万も不正に受領していたと。もちろん私も部下として判を押していたのです。でもこれは彼が私の判を無断で押していたのです。結局無関係を証明したものの労働裁判は負けてしまいました」
「彼は?」
「私の他に若い彼女を作ってその金をすべて使っていたのです。もちろん別れました。見る目がないですね。もう男を頼ることはしません」
「今度は腰を据えて頑張れよ」
「今度は部下ですね」
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