第419話持ちつ持たれつ

今日は編集室のメンバーで始めての野外バーベキューです。

みんなで一緒というのは一度もなかったでした。

それだけ創部時代は多難でしたね。

とは言っても編集長はこれもビデオ撮りで仕事の一環です。

若手は芋掘りとシイタケ狩りに夢中です。

「葡萄園就農も2年が経ったがどう?」

彼は農業NPOの同期です。

「葡萄は今年が初出荷でまだ通販だけでようやく50万ですよ。でも編集長には助かりました。バーベキューや芋掘りとシイタケ狩りでは100万と本業を上回ってます。フーリーペーパーの記事を見てこられるのですよ」

「彼女も葡萄園就農で大ヒットなんだ」

就農青年も今年で30歳になります。

「そうですよ。持ちつ持たれつ」

編集長は毎月1回は山を登って葡萄園に来ます。

フーリーペーパーのシリーズに合わせ、ホームぺージで映像を載せています。今年からは新刊本も出しました。

バーベキューのいい匂いがしてきました。

編集のメンバーは大半がここは初めてです。

「ボランティアの人たちが向こうの河から水を引いてきて池を作っているのですよ」

「ニジマスを放しています。来年には釣って食べてもらえます」

「それが来年には二人住まいになるかもよ」

ボランティアの中に就農希望の農業NPOの後輩の2つ上の女性がいるそうです。

「もう少し若かったら私も手を挙げたかもね」

編集長は自分の畑の区画を作っています。

私は勧められてそこに大根の種を蒔きました。

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