第408話やりたいことをやる
「熱中症を気を付けてくださいよ」
透析の後は3リットル以上の水分を抜いています。
私が透析を始めた時に入社して初めて針を刺した看護婦さんです。
どうしてか同期のような気持になって軽口をたたきます。
今日は編集長達はフリーペーパーの行政機関配布の現地を手分けして調査で回っています。
私はパスをさせてもらいました。
その代り酷い憂鬱な会議に出席します。
「この調子では大赤字だね」
新理事が相続対策のチームを前に口を開きます。
「続けるか辞めるかで意見が分かれているのですよ」
リーダーが苦虫を潰した顔になっています。
「室長の意見は?」
「これは前にも話したのですが、私も前の会社で手を付けましたがうまくいかなくて辞めました」
「どうしてですか?」
「お年寄りを集めることこれが案外難しい。その割に収益を上げる場面は税理士や弁護士が受注してからとサイトが長く、資金が持たないのです」
資金が持たないということが事業の致命傷なのです。
「先が見えないのだな?」
「もう一度事業の選定から始められては?たとえば今の行政の空室対策などは面白いと思うのですが?」
やりたいことをやるのも大変な努力がいるのです。
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