「弁護士から連絡がなのね?」

パートに出かける女房に声をかけられて争点整理案後どうなっているのか気になります。

だがこれだけは辛抱辛抱の世界です。

私は今日は中之島のバラ園で買った弁当でランチをしてからNPOに出かけます。

最近はNPOも体質改善で雰囲気が悪いです。

とくに改善案を出した編集室に風当たりが強いのです。

昨夜臨時理事会が開かれたようです。

編集室に入ると事務長が編集長と話し込んでいます。

「理事会はどうだったのですか?」

事務長が理事長の意を受けて幹部と話しているようです。

「まとまりませんでした。何しろ非常勤の方ばかりなので現場が見えないのです。結局理事長に一任というのとに」

「辛い立場ですね?」

「今朝幹部代表の事業部長と話されています。編集長に聞くと独立もという話ですが?」

「このままではNPOは運営が出来なくなります。ならば議論を続けるより別の道を選ぶしかないだろうと話しています。ずるずると先延ばしにしても結果は悪くなるだけです」

資金繰りを組んでみましたが、この状態で半年後は支払いを止めることになります。

この資料も理事長に渡しています。

「いあ、まいった」

と理事長が部屋に入ってきます。

「これが事業部長の出してきた案だよ」

「編集室を解体して事業部で運営なんてできっこないです!」

編集長が悲鳴を上げます。

「部内独立をしてみますか?」

「そうだね」

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