第293話ゆっくり頑張る

今日は一日シニアNPOの半農半xのマニュアル作りです。

3時過ぎまでに先輩の理事長の家を訪問します。

私の家から歩いて40分ほどです。

歩く前は足先が痺れたようですがすぐに痛みは消えます。

「もう30年になりますかねえ?」

奥さんが玄関で迎えてくれます。

今の女房と仲人をお願いに訪ねたきりです。

「主人も5年前には痛風で入院して歩けなくなって、もう介護生活かなと思ってましたよ」

と1階に改造した部屋が夫婦の部屋になっているようです。

「いや今半農半xのホームページを見ていたがよく出来てるな」

壁の背にステッキが立てかけてあります。

「大半の作業は彼がしていますよ。私は企画だけです。でも予想よりアクセツがありますね」

理事長とは銀行時代の支店長と平行員以来25年ぶりのタッグです。

理事長の好物のはりはり鍋がもう湯気をあげています。

「色々互いにあったがもう一度ゆっくり頑張ろうや」

「そうですね。体力はありませんが経験は人一倍」

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