第281話2歩前進1歩後退
「何か朝楽しそうね」
今日もハローワークに出かける女房が声をかけて出て行きます。
すでにキッシュの彼女が家の近所の古民家レストランに友達と行ったブログがアップされています。
今日は透析は休みの日で、区役所に行き障害年金の添付資料を集め12時のシニアNPOの食事会に出ます。
私の透析の休み日を選んで定年退職前の定例の打ち合わせが開始しました。
「オリジナル教科書の校正を済ませて印刷に回しましたから、25日には出来上がってきます」
銀行時代の後輩の事務長がスケジュール管理をしています。
「パワーポイントも出来上がったので各担当者に送っていますがどうですか?」
「あれでいいね」
経理担当の女性がOKを出します。
「助成金も役所が閉まるまでにOKが採れますね。会社の担当者には開校日を決めるようにお願いしています。最初の50名の生徒の名簿を貰っていますからネームプレイをお願いします」
会社との調整は私の担当です。
西郷どんは今日は京都に半農半xの教室の打ち合わせに出ています。
「1月の7日に東京でシニアNPOの会合で定年退職前の教室の取り組みの話を頼まれているが、原稿を作ったので見ておいてほしい」
理事長が弁当を平らげてお茶を飲みながら私の肩を叩きます、
昔の銀行時代の風景を思い出しました。
所得を得るのにはまだまだ時間がかかります。
でもこうしていることが楽しいのです。
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