第279話膀胱痛
透析中3時間のところでSOSです。
膀胱の痛みが止まらず始めて看護婦に声をかけます。
「トイレに行けますか?」
「いいですよ?一度透析を中断します。一度体重を量ってトイレ後もお願いします」
今日は4時間が15分延長で終わりました。
クリニックを出ると留守電が1件入っています。
「昨日はお疲れ様でした」
女性弁護士です。
「あの後、原告の社長の取締役の息子が出てきましたが、売り上げダウンの説明をしましたが引き継いでから担当が外れたので知らないとの回答でした。かなり逃げ腰の証言でしたので問題はないと思います。もう一人今回初めて出てきたホテル支配人です」
「どうも聞いたところではホテルの総責任を任せるとか駆け引きがあったようです。もともとホテルの社長の片腕だったのです」
「彼は社長が工事代金からバックを取っていたと証言しました。具体的にホテル名も出しています。ただ証拠書類は出ていません。これは潰したいんですが?」
「そのバックを取っていたのは彼ですよ。私が調査した不正のリストにあります」
「それは本人に見せましたか?」
「いえ、社長には見せましたが、彼の派閥が強すぎるということでこれはどこにも出していません」
「それ送ってもらえません?」
「いいですよ」
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