第231話刑事告発
またもやY署に呼ばれました。
「すまんのう。あんたはまだ労働裁判しているらしいなあ」
「そちらもまだ追いかけてるんですね?」
「彼奴は我慢ならん。今日は知能犯の刑事も入る」
頭を下げて白髪の目立った髪を七三に分けた知能犯の刑事が入ってきます。
「K火災から告発が出ている。余程話し合いにならんのだろうね」
告発文を開いて読ませてくれる。
「あの不動産部長が言ってる部分は信用ならんが、あなたのM火災の話には興味がある。M火災に行ってきたが事前の伺い書は残っていないという答えだよ。ただ担当者は無理だと回答したのは覚えていた。それからK火災の代理店も会って来たがだんまりや」
「工事課長もしょぴいたが彼奴も信用ならん。どうも会社と駆け引きしてるな」
暴対刑事が机を無意識に叩く。
「あまりもう係りたくないんですがねえ」
「まあそう言わないで。あの刑事事件の担当弁護士からその時の報告書を貰っているんだが、警察にも同様の提出した署名と詳細を聞かせてほしいんだ」
「でも総務部長が勝手にしたと言ってるんじゃ?」
「その通りだ。だが今回はK火災に録音テープが残っている。自ら電話してきてM火災の保険を移すので是非通してほしいとね」
始めて社長が現れたようです。
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