第92話足がつる
7軒ほどの近畿圏のホテルを回りましたが、平均6~8時間車に乗っているので異常が出てきました。
さっそくネットで調べてみました。
代謝性老廃物が血液中に蓄積していくと、筋肉や神経が損傷を受けるため、筋肉のひきつり、筋力低下、けいれん、痛みなどが起こります。腕や足にチクチクするような感覚が生じたり、特定の部分の感覚がなくなったりします。
足がチクチクしてけいれんを起こしました。
「やっぱり無理なのよ!」
と女房に言われて心が動揺します。
遠方は無理なのかなかなか判断が付きません。
本社の社長にはこの7軒をまとめて問題点を指摘する報告書を送っています。
「今週は訪問はお休みにしましょう」
相棒が声をかけてきます。
「ちょっと嫌な情報が入っているんです」
そう言って椅子を寄せてきます。
「例の家賃引き下げで本社で幹部会議をしたそうです」
いつもの息子、専務、不動産部長、総務課長、経理課長の面々面です。
「誰からの情報?」
「不動産部長です。全員が家賃引き下げに反対したそうです」
「でも彼らにはその重要性が分からないはずだけど?」
「彼らは社長を見てそう判断をしてるのです」
「社長は?」
「何も言わないですよ。いつも部下の意見を聞くだけ聞いて自分の意見は言わない」
彼らは社長が反対だと推測したわけです。
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