第64話降圧剤の副作用
入院したころに比べ体力がついてきた気がします。
毎日歩くのがいいように思います。
血尿も収まり、この頃また1時間半トイレに行かなくて済むようになりました。
それと一人で部屋にいるので、いつでもトイレに行けるという安心感が大きいように思います。
古いパソコンを事務部から譲り受けて使えるようにしました。
それと女性社員とも努めて話をするようにしました。
どうも社長と長い軋轢の歴史があるようです。
少し時間をかけようと思います。
転職経験からいつも社員の把握には時間をかけます。
小さな会社ほど力を合わせることは重要なのです。
今日は内科の検査日です。
「どうですか調子は?」
主治医がパソコンを眺めながら言います。
「ようやく血尿が出なくなって、少し余裕が出てきました」
「クレアチニンが4.04まで下がりましたね。血糖値と血圧がまだ高いですから少し薬を増やしますよ。ただ降圧剤にも副作用があります。顔がほてる、尿の量が増加する、脈が速くなる、足がむくむ、歯肉がハレるなどが起こるケースがあり、他の薬では脱力感やめまいが起こるといった副作用が報告されていますし、長期間の降圧剤の服用では肝臓や腎臓に大きな負担をかけることになります。その症状が出たらすぐに連絡ください」
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