第63話基礎体力をつける
1週間かけて少しずつ会社の部屋の中の整理をしています。
引き継ぎをしない経理担当の社員が自分のパソコンということで持って帰ろうと現れました。
「少し決算について聞かせてください」
すぐに帰ろうとする彼を引き留めました。
「ここには税務署に提出した決算書が見当たらないのですが?」
「それは社長が持っていますよ」
「決算作業はあなたがしたと社長が言っていますが?」
「数字をはめ込んだだけで後は社長のところの税理士が申告してるのでよく分かりませんね」
「その時点での決算は赤字でしたか?」
頭をかしげて、
「確か赤字でしたね」
「なのに本社に報告されている月次決算は常に黒字なんですけどね。決算書の提出は本社にしていたのですか?」
「一度も出していませんよ。依頼を受けたこともない」
と言うと忙しそうに立ち上がってしまいます。
この会社の問題は根深そうです。
転籍した日から1年発起して家から会社まで朝だけ1時間歩いています。
クレアチニンは、筋肉を使った後にできる老廃物ですから筋肉を激しく使えば、クレアチニン値が上昇するとありましたが、仕事のできる基礎体力をつけることを優先しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます