第44話クレアチニンの急上昇
この病院は2度目の入院です。
前回は膀胱がんの手術でしたが、今回は内科の担当になっています。
目が覚めた時は女房の心配する顔がありました。
「無理したらダメよ」
と言われて頷く私です。
今回は内科部長ではなく若い女医が説明に来てくれました。
「クレアチニンが7.34に上がっていました。ただそれまで4.00辺りだったので急性と言えます」
まだ起きる力はありません。
「入院はどのくらい?」
やはり会社が心配な会社人間です。
「原因が分からないのでお答えできません。取敢えず明日からすべての検査を受けていただきます」
「泌尿器科は?」
「こちらの方で話をしておきます。今回は腎不全としての治療が主になります」
「あの個室なのですが?」
「緊急で部屋が空いてなかったので、しばらくここでお願いします」
費用が気になります。
「奥さんは明日は来られますか?」
「はい。入院の準備を出来ていないので」
あるものだけ持ってきてくれたようです。
「明日来られるときに家にある薬を持ってきてください。市販の薬も使っておられたらそれもお願いします」
女医がそれだけ言うと部屋を出ていきます。
私は携帯を取って会社に入院を伝えます。
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