第45話 激戦! オーガとオウガ

 Cランクになるとすぐに始まるイベント、それがオーガ軍団の侵攻だった。


 俺達はギルドに招集され、オーガ軍団の侵攻を食い止める為に、街の東口に配置された。



 しかし、そこで待ち受けていたのは、ユミーリアの幼馴染であるフィリスだった。


 なんとかフィリスを撃退した俺達だったが、フィリスを回収する為、ジャミリーとオウガが現れた。


 ジャミリーもオウガも、俺達よりは冒険力は上だ。

 今の俺達に、勝ち目は無かった。



 だけど、黙ってやられるわけにはいかない。


「ランラン丸、やるぞ、融合だ」


 俺はランラン丸に話しかける。


「リクト殿、拙者達が融合しても、勝てる相手ではないでござるよ?」


「わかってる! だが、このまま何もしないで、死んでやり直すよりマシだ!」


 俺の意思を感じ取ったのか、ランラン丸がため息をついた。


「はぁ……まったく、リクト殿はしょうがないでござるな」


 ランラン丸が苦笑する。

 なんだかんだ言いつつ、俺に同意してくれるこいつは、最高の相棒だ。


 俺はランラン丸を前に構え、息を整える。


「いくぞランラン丸! 融合だ!」

「オウでござる!」



「合(ごう)!」

「結(けつ)!」



 俺の尻が光り輝き、俺とランラン丸は、ひとつになる。


 俺の髪に紫色のメッシュが入り、瞳は金色に、服は黒い着物になる。


「ほう?」


 オウガが目を細める。


 俺は最初から、全力の技を叩き込む。


「くらえ! 奥義! 爛々斬結衝(らんらんざんけつしょう)!」


 今の俺の、最大の攻撃だ。


 紫色の閃光が刀から放たれ、オウガに襲い掛かる。


 変身して直後の攻撃。


 だが、オウガにはまったく動揺は見られなかった。


「むうん!」


 オウガは一歩前に踏み込み、拳を前に突き出した。



 すると、オウガの拳は紫の閃光を弾き飛ばした。



「なっ! 嘘だろ!?」


 俺の最大の攻撃は、簡単にかき消された。


 俺はガックリと、ひざをつく。



「……なるほど、確かに、面白い」


 ニヤリと笑うオウガ。


 一方俺は、最大の攻撃がアッサリ弾かれて、絶望していた。



 最大の攻撃が効かなかった今、もはや俺に、残された手はない。


 神様にもらった力は、攻撃手段が無く、戦闘に使えるものは回復魔法のゴッドヒールしか無い。


 マイルームは戦闘中に使えないから、逃げられない。


 オウガが近づいてくる。


 もうだめか? ここまでなのか?


 またやり直しなのか?




 しかし、オウガは俺の横を素通りした。



「リュウガの娘よ」


 オウガが、コルットに語りかける。


「リュウガに伝えろ、俺の邪魔をするな。いずれ邪神が全てを食らう、とな」


 続いてオウガは、ユミーリアを見る。


「勇者か……覚悟しろ、オーガの軍団の本格的な侵攻は明日だ。明日お前達は、生き残る事ができるかな?」


 そう言って、オウガは去っていった。


 気がつけば、ジャミリーとフィリスも居なかった。



 俺達は金縛りが解けた様に、その場に座り込んだ。


 ランラン丸との融合もとける。



「な、なんだったんだ、今の奴らは?」


 ヒゲのおっさんも、ようやく頭が動き始めたみたいだ。


「って、おっさん居たのか」

「ああ居たよ。すまんな、動けなかった」


 無理も無い。おっさんは俺達より冒険力は低いんだ。


 俺達ですら、あの扱いだ。おっさんが動けても、無駄死にしただけだろう。


「それにしても、みんな無事で良かった」



 俺達はみんな、無事だった。


 それだけでもよろこぶべきだろう。


 俺達はお互いの無事を確認して、そのままその場で待機する事にした。


 さいわいな事に、その後オーガはやってこなかった。



 しばらくすると、ロイヤルナイツが戻ってきた。


「おう、ヒゲゴロウ! そっちはどうだった?」

「どうもこうもねえよ、最悪だった」


 ロイヤルナイツの軍団長と、ヒゲのおっさんがお互い肩を叩き合う。


「何があった?」

「Sランククラスのやつが3人も出てきやがった。あやうく死ぬ所だったぜ」


 おっさん達は情報を交換し合う。


 ロイヤルナイツ達はオーガ達を最前線で倒していたらしい。

 

 オーガキングの話はなかったから、出てこなかったのか?


 俺達はオウガと戦って……なんだかややこしいな。オーガとオウガって。



「オーガの本格的な侵攻は明日、か。確かなのか?」

「さあな。敵が言った事だ。だが、嘘をつくようなヤツじゃなかったとは思うぜ」


 明日。


 オウガが言うには、オーガの軍団の本格的な侵攻は明日だそうだ。


 とすると、オーガキングも明日出てくるのか?


 もしかしたら、もっと強い敵が出てくるかもしれない。


 敵が強くなっている。


 俺が本来知っているストーリーより、確実に強い。


 それも、本来存在しなかったキャラクター達だ。


 俺達はこのままで、やっていけるんだろうか?



「リクト」


 ユミーリアが突然、俺に話しかけてきた。


「どうした、ユミーリア?」


 ユミーリアは、真剣なまなざしで俺を見つめている。


「マイルームを出して。私、このままじゃいられない」


 マイルーム? どういう事だ?


 ま、まさかそんな!? ダメだ、まっ昼間からそんな!


「明日……明日まで、まだ時間がある。だから私、ギリギリまで修行したいの」


 ……そうか、マイルームの重力修行か。そうだよな。うん。



 確かにパワーアップするなら、あそこ以上の修行場は無いだろう。


「おにーちゃん、わたしもやる! あの人たちに、負けたくないもん!」


 コルットもやる気だ。両手で握りこぶしを作っている。ちょっと可愛い。


 しかし、そうだな。

 俺も、このままじゃ終われない。


「よし、やるか! 修行して、あいつらを倒そう!」


 俺たち三人はうなずきあう。


「おっさん!」

「あん? なんだシリト?」


 俺はおっさんに、明日まで修行する為、ここから離れる許可を得たいと説明した。


「ふむ……修行、か。今さらどうにかなるもんなのか?」


 確かに、普通なら1日では変化は無いだろう。


 しかし! 俺達が修行をするのは、重力修行だ。普通に修行するよりも何倍も効果がある。


「ああ、必ず明日までには、もっと強くなってみせるよ」


 俺の目を見て、おっさんはため息をつく。


「わかった。明日またここに来い。もろもろの事は俺がなんとかしておいてやる」

「ありがとう、おっさん!」


 俺はおっさんに礼を言って、街の方へ戻る。

 誰かに見られると面倒だからな、隠れてマイルームを出せる場所を探さないと。


 俺達は三人で、街の方へと歩いていった。



「面白いやつだな」

「だろう? あいつはいずれ、大きなモノを背負う事になる。あいつを見るのが、今の俺の一番の楽しみなんだ」


 ヒゲゴロウと軍団長。

 二人の男が、去っていくリクトの尻を見つめていた。




 俺達はマイルームに入った後、早速地下の重力室に行く。


「リクト! 悪いけど一気に20倍でいくから!」


 ユミーリアが宣言する。


「え? いや、俺まだ5倍で精一杯……」

「ユミーリアさん、やっちゃってください!」


 ユミーリアがすでに慣れた手つきで、重力発生装置を操作する。


 ズンッ! と一気に重力がのしかかる。


「ぐおおおおお!!」


 俺は地面にへばりつく。


「くうっ! 負けない、私は、絶対に……!」


 ユミーリアが必死に重力に耐えている。


「わたしも、絶対に、負けたくないです!」


 コルットも必死だ。


 俺も、負けてられない。


「ぐおおおおお!!」


 だが、根性だけではどうにもならない。


「拙者も、刀である拙者が強くなれるかわからないでござるが、修行するでござる!」


 ランラン丸も必死に重力に耐えている。



 結局俺は、立つだけで精一杯だった。


 ユミーリア達は最終的には動ける様になっていた。さすがだ。


 俺達は修行を終えて、1時間だけ仮眠を取る事にする。



 次に起きたら、いよいよ決戦だ。


 オウガやジャミリー、フィリスは出てくるんだろうか?


 できれば、やり直したくない、死にたくないもんだ。


 俺はそう思いながら、瞳を閉じた。




「おう、きたか、シリト」


 俺達はマイルームから出て、昨日の東口付近の街道に出た。


 そこにはすでにヒゲのおっさんと、ロイヤルナイツが居た。


 ロイヤルナイツか。


 エリシリアだけでなく、他のメンバーも攻略したから、一応全員と結婚したんだよな。


 もっとも、それは俺じゃなくて、王子様だけど。


 みんな、この国の王子様と結婚するのかな……エリシリアも?


 なんだか、すっげえ面白くないな、それ。


「お前がウワサの尻魔道士か?」


 エリシリアが話しかけてきた。相変わらず、キレイな声だ。


「お前には遺跡の事で言いたい事が山ほどあるんだが……なんだ、その」


 ん?


 なんだ、何を言いよどんでいるんだ?


「……なぜお前は、私をそんなに、せつなそうな目で見るんだ?」


 俺は、そんな目をしていたのか。


 なぜだろう?


 俺が冒険者だから、エリシリア達にかかわる事がないってわかっているからかな?


 かつては……といってもゲームの中でだが、共に戦い、共に生きて、一緒になった仲だ。


 だが、この世界では俺達はまったく関係が無い。


 この任務が終われば、もう会う事もないかもしれない。


 そう思うと、確かにせつなくなってくる。


「だから、そのせつなそうな目をやめろ! なんなんだお前は、調子が狂う!」


 エリシリアは髪をかき乱しながら離れていった。


 ダメだな。なんとも未練がましい。


 ここはしっかり頭を切り替えないと。



「大丈夫、リクト?」


 俺の天使、ユミーリアがこちらをのぞきこんでくる。


 そうだ、俺にはユミーリアが、コルットがいる。


「大丈夫だ、それより、やるぞ! 今日の俺達は、最強だ!」

「うん! わたしたち強くなったもんね!」


 コルットが気合いを入れる。



「きたぞ! オーガだ!」


 誰かが叫んだ。


 だいぶ先の方だが、緑色の塊がうごめいているのがわかる。


 よく見ればそれは、大量のオーガだった。


「よし、昨日の様に、まずは我々で叩く! 打ちもらした分を冒険者の諸君は処理してくれ!」


 軍団長のおっさんがそう叫ぶ。


 だが、今日の俺達はそうはいかない。


「おっさん」

「あん?」


 俺はヒゲのおっさんに話しかける。


「あとの事、よろしく!」

「あ? おい!?」


 俺はおっさんに一言そう言うと、ユミーリアとコルットと一緒に、前線へと駆け出した。


「なに!?」


 俺はエリシリア達を追い抜く。


「今日は俺達に任せてもらうぜ!」


 俺はランラン丸を抜き、オーガの軍団に突っ込む。


「馬鹿な! 死ぬ気か!?」


 エリシリアがそう叫ぶが、心配はいらない。



 俺はランラン丸で、オーガ達をアッサリと斬り裂いた。


 ユミーリアとコルットも、大量のオーガを次々と瞬殺していく。


「な、なに!?」


 エリシリアやロイヤルナイツのメンバー、そして軍団長も驚いている。


「で、出たぞ! オーガキングだ!」


 どうやら、オーガキングも出て来たようだ。


「馬鹿な! オーガキングが、3匹だと!?」


 エリシリアがやってきたオーガキングを見て驚いていた。


 俺も、まさか3匹も出てくるとは思わなかった。


 だが……今の俺達の敵じゃない。


「いくぞ、ユミーリア、コルット! ひとり1匹ずつだ!」

「うん!」

「まかせて!」


 俺達はそれぞれ、オーガキングに向かう。


「おい待て! 死ぬ気か!?」


 エリシリアが俺達を止めるが、関係ない。


 俺達は一撃で、それぞれオーガキングを倒した。


「そんな馬鹿な!? オーガキングの冒険力は1万だぞ! 普通の冒険者に倒せるはずが……!」


 さっきから馬鹿なしか言ってないぞエリシリア。


 しかしそうか、オーガキングって、冒険力1万だったのか。


 そりゃあ、今の俺達なら楽勝だろう。


 なにせ今の俺達の冒険力は……



《リクト レベル25 冒険力9600》

《ユミーリア レベル37 冒険力:6万9100》

《コルット レベル35 冒険力:6万1100》



 ……危なかった。


 ランラン丸の切れ味がなかったら、俺は一撃で倒せない所だった。


 ありがとうオーガキング、一撃で死んでくれて。とりあえず格好はついたよ。


 俺は魔石になったオーガキングにコッソリお礼を言った。



「ほう? ずいぶん強くなったようだな?」



 その時、地獄の底からやってきたような、低い声が聞こえた。


「オウガ!」


 オーガの群れをかきわけて、オウガと、ジャミリー、フィリスがやってきた。


 俺達はオウガ達が歩いてくるのを見て、構える。



「ふむ、すでに意味の無い戦いだが、面白い。昨日と今日でどれほど変わったか、見てやろう」


 ん? 意味が無い? どういう事だ?


「尻の男よ、お前の相手は私がしてやろう。ジャミリー、リュウガの娘の相手をしてやれ」

「はーい」


 オウガに言われて、ジャミリーはコルットと向き合う。


「ユミーリアは当然、わ・た・し! さあ! 殺しあいましょう!」


 黒いツバサと爪を広げて、フィリスがユミーリアに向かう。


 俺のはオウガをにらみつける。


「どうした? 昨日の様に変身して見せろ。それがキサマの真の力なのだろう? 尻魔道士よ」


 オウガから黒い闘気が放たれる。


 それを前にすると、背中から大量の汗が出てきて、止まらなくなる。


 身体も震える。


 だが、俺だけが、負けるわけにはいかない。


「言っておくが、俺は尻魔道士じゃないぞ?」

「ほう? ならばなんだ、キサマは?」


 俺はランラン丸を抜いて、構える。


「素晴らしき尻魔道士だ!」

「……くだらぬ」


 俺は深呼吸して、融合の為のキーワードを、ランラン丸と共に叫ぶ。



「合(ごう)!」

「結(けつ)!」



 俺の尻が光り輝き、俺とランラン丸は、ひとつになる。


 俺の髪に紫色のメッシュが入り、瞳は金色に、服は黒い着物になる。


「相変わらず、まぶしい尻だな」


 オウガが目を細める。


「いくぞユミーリア! コルット! 今度こそ、勝つ!」

「うん!」

「わかった!」



 俺達はそれぞれ、相手に向かう。


 俺はランラン丸を振りかぶり、オウガに叩きつける。


「ぐうっ!?」


 オウガは黒い闘気をまとった左腕で受けるが、俺はランラン丸に、力を注ぎ込む。


 ランラン丸から紫色の光があふれ、オウガの黒い闘気とぶつかりあう。


「なにっ!?」


 初めてオウガの顔が、驚愕に染まった。


「悪いが、昨日までの俺じゃないんだよ! 俺もランラン丸も、パワーアップしてるんだ!」


 俺は力の限り、刀を押し込む。


「ぐううううう!!」


 オウガも左腕に最大の力をこめる。


「どいつもこいつも、強いやつばっかり出てきやがって! あんまり俺を、なめるんじゃねえぞおおお!!」


 俺はさらに力をこめて、刀を押し込む。



 そしてついに。



「ぐあああああああ!?」



 オウガの左腕を、叩き切った!


 オウガはすぐさま後ろへ大きくジャンプして、距離を取る。


「馬鹿な! この俺が……ただ尻が光る様なヤツに負けるというのか!?」


 どうやらオウガ自身、今の結果が信じられない様だった。



 ふと見ると、ユミーリア達の決着もついていた。


「そんな、この私が!? ……うっ!」


 コルットに吹き飛ばされたジャミリーが、そのまま気を失った。


「アハハハ……ナンデ? ドウシテ勝てないの?」


 フィリスも、すでにボロボロになって仰向けに倒れていた。


 ユミーリアとコルットの完全勝利だった。


「どうだ! 俺達の勝ちだぜ!」


 あれだけ怖かったオウガも、融合した俺とランラン丸の敵ではなかった。

 重力修行ってスゴイ!



「わずか1日で……やはり、勇者だからか? だが、キサマはいったい……」


 オウガが切られた左腕をかばいながら、こちらをにらんでくる。



「……だが、それでも今回は、キサマらの負けだ」


 なぜか、笑ってオウガがそう言った。


「どういう事だ? さっきも意味が無いとか言っていたが、いったいどういう事なんだ!?」


 俺はオウガに向かって叫ぶ。


 だがオウガは、下を向いたまま、笑っている。



 そして、オウガが顔を上げた瞬間、俺達の後ろで、爆発が起きた。


 俺達は後ろを振り返る。


 すると、そこには……


「そ、そんな!?」


 街が、燃えていた。


「どうやらここに戦力を割き過ぎたようだな。南と西からの侵攻がうまくいった様だ」


 オウガが笑っていた。


 しまった、まさかこんな事になるなんて!


「そして! 素晴らしき尻魔道士よ!」


 オウガが突然叫びだした。


「キサマは危険だ、キサマだけは! 絶対にここで死んでもらうぞ!」


 オウガが俺に向かって走ってくる。


 俺は思わず、ランラン丸を振りかぶり、オウガを斜めに斬り裂いた。


 だが、オウガは笑っていた。


 オウガが俺の肩を、ガッシリ掴む。


「さらばだ、俺と共に逝ってもらうぞ、素晴らしき尻魔道士よ!」


 その瞬間、オウガの身体が爆発した。


 こいつ! まさか自爆!?


 何とかしようとするが、何もかも、間に合わなかった。




 気がつくと、俺は真っ白な空間に居た。


「おお素晴らしき尻魔道士よ、死んでしまうとは なさけない」


 そこには相変わらず、ヒゲのおっさんの姿をした神様が居た。



 街が焼かれ、敵が自爆して死亡という、最悪の結末だった。



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