サメたち

 しゅんしゅんしゅんしゅんしゅん


 しゅんしゅんしゅんしゅんしゅん


 鮫が泳いでいる。かっこいい、かっこいい。すごい速さで、かっこいい。すごい速さで、かっこいい。


「ズギューーーーーンッ!!俺はハンサムな鮫、ハンサメ。ハンサメ、ハンサメ。」


 おお、かっこいい。かっこいい。なんか遠くからもう一匹来るぞ。


「ズギューーーーーンッ!!ハンサメ君。俺と写真、撮ろうぜ。」


 おお、ハンサメ君は人気だなあ。


「いいよ!!」


 ハイ、チーズ!!


 パシャパシャパシャッ!!


「ありがとうございました!!」


「おお!!またな!!」


 しゅんしゅんしゅんしゅんしゅん


 元気に泳ぎ去って行った。


 後日.....


 スクープ!!スクープ!!ハンサメに黒いつながりが!!


 週刊誌が何やら賑わっている。なんだなんだ。ハンサメは身に覚えがない。一体なんだというのだろうか。


「反社会勢力、ハンシャメ氏とにっこり笑顔で写真を撮るハンサメ氏。」


 あ!!あいつだ!!そう、あの時写真を撮ったサメは、反社会的勢力のサメ、ハンシャメだったのだ。きっとリークしたのもハンシャメでしょう。罠にはめられたのだった。


 この記事により、ハンサメ氏の人気はどんどん落ちていった。


 くそ!!ハンシャメめ!!


 怒ったハンサメはハンシャメへの復讐に燃え、「ハンシャメ!!」になったのであった。


 完

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