お正月

「お正月にはまりついて〜駒を〜回して遊びましょう〜、は〜や〜くこ〜い〜こ〜い〜おしょ〜お〜が〜つ〜。」


 お正月が来ました。隆くんは喜んでいます。


「やったー!!お正月が来たぞー!!やったぞー!!」


 お母さんのたか子さんも喜んでいます。


「そうねぇ。お正月が来たわねえ。嬉しいわねぇ。」


 お父さんのたかおさんも喜んでいます。


「俺も、嬉しい!!嬉しいぜ!!嬉しいぜ!!」


 おじいちゃんのGさんも喜んでいます。


「じぃも嬉しいじゃぜぇ、嬉しいじゃぜぇ。じじっじぃ!!」


 パッパラパーッ!!


 外ではお天道様がさんさんさん。雪に反射して光がキラキラしている。家の中では暖房だんだん。だんだんだん。幸せなお正月である。絵に描いたようなお正月である。さあまずは、コマを回して遊びましょう。


 ヒューーーン!


 ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん


 ヒュヒューーン!


 ぐるんぐるんぐるんぐるんぐるん


 続いて、けん玉を楽しみましょう。


 ケンケンケンケンケンケン


 ケンケケンケンケンケンケン


 続いて、凧をあげましょう


 ヒューンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン


 ヒューンヒュヒュンヒュンヒュンヒュン


 実際には、風がないので家の中では飛びません(さっきの音はイメージ。)。


 続いてお餅を食べましょう。


 もちゅもちゅもちゅもちゅもちゅ


 もちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅ


 うぐっ!! あがあ!!


 ああ、Gさんが喉に詰まらせ死にました。家族が一人、減りました。


 ピーポーピーポー


「おもっち、逮捕。」


 詰まってしまったおもっちは、警察に連行されて行きました。


「もちゃあ。」


「おもっち〜〜〜、おもっち〜〜〜。」


 泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣


 家族はみんな、悲しみました。みんなおもっちを可愛がって、いたので........。


「ああ、ダメだ。なんか何をやっても楽しみきれないや。もやもやするよ。」


 隆くんは嘆きました。なにか、ずっと違和感を感じます。


「ほんと、ほんとよねえ。なんでなんでしょうねえ。いつものお正月と違うわ。」


 お母さんも同調します。お母さんもだったのか。


「ほんとだよ。もしかして、お正月ではないのでは?」


 お父さんが問いかけました。


 お正月らしきもの「おしょうがtwoです。」


 お、おしょうがtwoだったのか。


 師走の挨拶、しわっす(月は師走だった。)。


 完

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