　カリカリカリカリ、カリカリカリカリ

　お仕事の昼休み、A子さんは鳥の唐揚げを食べています。

　カリカリカリカリ、カリカリカリカリ

　美味しそうです。

　カリカリカリカリ、カリカリカリカリ

　バタバタバタバタバタバタ

「ダメです！！鳥を食べちゃダメです！！」

　それをみたB子さんが慌てて近づいてきました。顔を真っ赤にしています。

「え、どうしてですか？どうして鳥を食べちゃダメなのですか？」

　びっくりしたA子さん。B子さんに問いました。理由を、知りたくて。理由を、知りたくて。

「え、ええと、、、。」

　俯くB子さん。何か深い理由があるようです。ぼそぼそと、話し始めました。

「じ、実は私、鶴なんです。あの時助けて頂いた、鶴なんです。だから、鳥が食べられているところを見ると、、、、うぅっ、うぅっ、、、。」

「え、ええ！！あの時の鶴なんですか！！鶴！！じゃああなたも食べてしまいましょう。」

「え、ええ、怖い、怖いです！逃げます、さようなら〜。」

　ドロン

　バサバサバサバサ〜〜〜

　B子さんは鶴になり、飛んでいきました。

　B子さんがいなくなってしまったので、リクナビに求人を出しました。

　完

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