道を渡ろうとする話

 トコトコトコ


 あっちの道に行きたいな。お、あんなところに横断歩道があるぞ、信号はないけれど。車、来ないし渡ろう。


 むぎゅ


 がおがおーー


 トラがむくりと立ち上がる。横断歩道ではなく、トラの縞模様だったのだ。


「トラさん、どうして横断歩道のモノマネなんかしているの?」


「それはね、君を食べるためだよ。」


「食物、連鎖だねぇ〜〜。」


 あじゃっじゃじゃじゃ〜あじゃじゃじゃじゃ〜


 完

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る